オリーブとは?シンボルツリーにも人気の常緑樹のオリーブ育て方を解説。

オリーブの基本情報
オリーブはモクセイ科オリーブ属に分類される常緑高木です。地中海沿岸が原産で、シルバーグリーンに輝く細長い葉が特徴的です。地植えでも鉢植えでも育てられるため、庭のある家だけでなくベランダや玄関先でも楽しめます。オリーブの魅力
- 庭や玄関のシンボルツリーとして存在感がある
- 初夏に白くて小さな花を咲かせる
- 秋から冬にかけて実の収穫が楽しめる
- シルバーリーフがどんな植物とも合わせやすい
オリーブ育てる前に知っておきたいこと
オリーブは基本的に屋外で育てる植物です。日当たりと風通しのよい場所を好み、過湿が苦手という原産地の環境を理解しておくことが管理のベースになります。実を楽しみたい場合は品種選びと受粉の仕組みまで理解しておくことが大切です。オリーブの育て方の基本

日当たりのよい場所で育てる
オリーブは一日を通して日が当たる場所を好む植物です。日照不足では生育が鈍くなり、実付きも悪くなります。南向きや東向きの明るい場所が理想的です。風通しを確保する
枝葉が混み合うと病害虫が発生しやすくなります。定期的な剪定で株の内側まで風が通るようにすることが、健康的な株を保つうえで重要です。水はけのよい土に植える
オリーブは過湿を嫌います。鉢植えではオリーブ専用土や水はけのよい培養土を選んでください。地植えでは土壌改良をして排水性を高める工夫が必要な場合があります。オリーブの置き場所

庭植えの置き場所
日当たりがよく、雨水が溜まらない水はけのよい場所を選んでください。オリーブは大きく育つ木のため、将来の樹高を考えて建物や隣家との距離を十分に確保することが大切です。鉢植えの置き場所
ベランダや玄関先でも育てやすいですが、強風が直接当たる場所や室外機の温風が当たる場所は避けてください。日当たりが確保できる場所に置くことが最優先です。冬の置き場所
オリーブは比較的寒さに強い植物ですが、極端な寒冷地では葉が傷むことがあります。寒冷地の場合は鉢植えにして冬だけ霜を避けた場所に移動させると安心です。オリーブの植え付け方法

植え付けに適した時期
春・3〜5月と秋・9〜10月の穏やかな時期が植え付けに向いています。真夏と真冬の植え付けは根への負担が大きいため避けてください。鉢植えの植え付け手順
- 手順1・購入した苗より2〜3倍大きめの鉢を用意する
- 手順2・鉢底に軽石を入れて水はけをよくする
- 手順3・オリーブ専用土または水はけのよい培養土を使って植え付ける
- 手順4・植え付け後は支柱で株を安定させ、たっぷり水を与える
地植えの植え付け手順
- 手順1・植え穴を深めに掘り、堆肥や腐葉土を混ぜて土を改良する
- 手順2・苦土石灰を混ぜて土を弱アルカリ性・pH6.5〜7程度に整える
- 手順3・植え付け後は支柱で株を固定し、根が動かないようにする
オリーブの水やりのコツ
鉢植えの水やり
土の表面が乾いたらたっぷり与えるのが基本です。鉢底から水が流れ出るまでしっかり水やりをしてください。夏場は乾きが早くなるため、土の乾き具合を毎日確認する習慣をつけましょう。地植えの水やり
根付いた後は基本的に雨に任せて問題ありません。植え付け直後や夏の乾燥が続く時期だけ補助的に水を与えてください。水やりで注意したいこと
注意・受け皿に水をためたままにすると根腐れの原因になります。水やり後は受け皿に溜まった水を必ず捨ててください。過湿はオリーブが最も嫌う環境です。オリーブの肥料の与え方
肥料を与える時期
3月・春の生育開始時期・6月・実付きをサポート)=・10月・秋の生育期を目安に与えます。年3回を基本として、成長や実付きの様子に合わせて調整してください。肥料の種類
- 鉢植え・緩効性の固形肥料を鉢の縁に置く方法が管理しやすい
- 地植え・堆肥や腐葉土を株元に施して土づくりをしながら補う
肥料を与えるときの注意点
植え付け直後はすぐに肥料を与えないでください。根が落ち着いてから施肥を始めることが基本です。与えすぎは株を弱らせる原因になるため、規定量を守ってください。オリーブの剪定方法
剪定が必要な理由
オリーブの剪定は、風通しと日当たりをよくして病害虫を予防するとともに、樹形を整えて育てやすくするために必要な作業です。剪定なしで放置すると枝が密集し、蒸れや病気が起きやすくなります。剪定に適した時期
メインの剪定は休眠期の1〜3月が適しています。春以降は軽い間引き程度にとどめ、混み合った枝を少しずつ整える程度にしてください。剪定のやり方
- 内側に向かって伸びる枝・重なって日当たりを妨げている枝を優先して切る
- 混み合った部分を間引いて株の内側に光と風が通るようにする
- 太い枝を切った場合は切り口に癒合剤を塗って保護する
実をつけたい場合の剪定ポイント
オリーブの実は前年に伸びた枝につきます。新しい枝を切りすぎると翌年の実付きに影響するため、実をつけたい場合は強剪定を避けてください。強剪定した翌年は実が少なくなることがあります。 オリーブの剪定方法の詳細は、趣味の園芸のオリーブ育て方ガイドでも写真付きで解説されています。オリーブの実をつけるコツ
別品種を一緒に育てる
オリーブは自家結実性が低い品種が多く、異なる品種を近くに植えることで受粉しやすくなります。実を安定して収穫したい場合は2品種以上を一緒に育てることをおすすめします。冬に低温に当てる
オリーブは冬に0〜10度程度の低温にさらされることで花芽がつきやすくなります(休眠期の経験)。一年中暖かい室内や温暖地では花芽がつきにくいことがあります。冬は屋外の寒さに当てることが実をつけるための条件のひとつです。木をしっかり成熟させる
購入したばかりの小さな苗はすぐに実がなりません。挿し木苗では実がつくまでに数年かかることが一般的です。焦らずに管理を続けることが大切です。収穫時期を目的に合わせる
- 新漬け用・フレッシュで食べる・青い実の10月ごろが収穫の目安
- オイル抽出用・完熟実・黒く色づいた11〜12月ごろが目安
オリーブの品種選び
シンボルツリー向きの品種
樹形の美しさや葉の色を重視して選びます。アルベキーナやコロネイキなど樹形がまとまりやすい品種は、庭や玄関先のシンボルツリーとして人気があります。庭の雰囲気に合う品種をカタログや店頭で確認して選んでください。実を収穫したい人向きの品種
実付きのよい品種を選び、受粉相性のよい品種を組み合わせることが重要です。ネバディロブランコは受粉木として相性がよく、多くの品種と組み合わせて使われています。鉢植え向きの品種
樹形をコンパクトに保ちやすい品種を選ぶと、剪定でサイズ調整しやすくなります。小型の品種や成長がゆっくりな品種はベランダや玄関先での管理に向いています。オリーブを鉢植えで育てるポイント
鉢のサイズを選ぶ
購入した苗より一回り以上大きな鉢に植えるのが基本です。根が詰まると生育が鈍くなるため、2〜3年に1回を目安に一回り大きな鉢に植え替えてください。水切れに注意する
鉢植えは地植えより土が乾きやすいため、夏場は特に土の乾き具合をこまめに確認してください。水切れを繰り返すと葉が傷み、株が弱る原因になります。風で倒れないようにする
オリーブは枝が広がるため、強風時に鉢ごと倒れることがあります。支柱で幹を支えるとともに、台風や強風の日は鉢を壁際に移動させてください。 鉢植えオリーブの管理のコツは、自然暮らしのオリーブ育て方コラムでも実践的なアドバイスが紹介されています。オリーブを地植えで育てるポイント
植える場所を慎重に選ぶ
オリーブは大きく育つ木です。将来の樹高・樹幅を考え、建物や隣家との距離を十分に確保してから植えてください。一度地植えすると移動が難しくなるため、場所の選定は慎重に行ってください。根付くまで丁寧に管理する
植え付け直後は根が十分に広がっていないため、土が乾いたら水を与える管理を続けます。支柱で株を固定して根が動かないようにすることも大切です。根付くまでの1〜2年が管理の勝負です。大きくなりすぎたら剪定する
毎年休眠期に枝を整理して樹形を保つことが、地植えオリーブの長期管理の基本です。日当たりと風通しを維持することで健康的な株を保てます。オリーブに発生しやすい害虫
オリーブアナアキゾウムシ
オリーブ特有の害虫で、幼虫が幹の内部を食い荒らします。幹の根元周辺に木くずのような粉(フラス)が落ちていたら要注意です。見つけたら早めに捕殺するか、専用薬剤で対処してください。放置すると枯死することもあります。テッポウムシ
カミキリムシの幼虫が幹を食害します。幹に穴や木くずが見られた場合は被害部分を確認し、幼虫を取り除いて切り口を保護してください。カイガラムシ
枝に白や茶色の粒状のものが密集していたらカイガラムシの可能性があります。歯ブラシや濡れたタオルでこすり落とすか、被害が広がっている場合は枝ごと切ることを検討してください。ハマキムシ
葉を巻いたり実に穴を開けたりする害虫です。被害のある葉や実を早めに取り除いてください。 オリーブの害虫対策については、金鳥園芸のオリーブ害虫管理ガイドでも詳しく紹介されています。オリーブに発生しやすい病気
炭疽病
実や枝に黒ずんだ斑点が出る病気です。発病した部分は早めに切り取り、残った部分への広がりを防いでください。風通しのよい管理が最大の予防策です。梢枯病
枝先が茶色や黒っぽく枯れてくる病気です。被害を受けた枝を清潔なハサミで切り取り、切り口を保護してください。病気を予防する管理
- 剪定で風通しをよくして蒸れを防ぐ
- 落ちた葉や実を放置せず取り除く
- 水はけのよい環境で育てる
オリーブ育て方でよくあるトラブル
オリーブの実がならない
木がまだ若い・受粉相手の品種がない・冬の低温が不足しているの3点が主な原因です。まず木の樹齢を確認し、必要であれば別品種を近くに植えることを検討してください。葉が落ちる
水切れ・過湿・日照不足・寒さのいずれかが原因になっていることが多いです。土の状態と置き場所を確認して、原因に合った対処をしてください。枝が混み合っている
剪定不足によって風通しが悪くなっているサインです。休眠期の1〜3月に枝を整理して風通しと日当たりを確保してください。オリーブ育て方でよくある疑問
オリーブは室内で育てられる?
基本は屋外で育てる植物です。室内では日照不足になりやすく、生育が鈍ったり実がつかなくなったりします。明るい窓辺でも屋外の日光量には及ばないため、できるだけ屋外で管理してください。オリーブは1本でも実がなる?
品種によっては1本でも実がなる場合があります・アルベキーナなど。しかし安定した収穫を目指すなら、別品種を近くに植えて受粉を助けることが確実な方法です。オリーブはいつ収穫する?
- 青い実・新漬け用・10月ごろが収穫の目安
- 黒く熟した実・オイル用・完熟実・11〜12月ごろが目安
オリーブは初心者でも育てやすい?
日当たりと水はけを確保できれば、比較的育てやすい植物です。病害虫の早期発見と年1回の剪定を習慣にすることが、長く楽しむためのポイントになります。 暮らしの植物選びや植木の育て方は、Green Cafe|myungseokang.comでも日々お届けしています。オリーブ育て方のまとめ
オリーブを長く元気に育てるために、3つのポイントで整理します。- オリーブは日当たり・風通し・水はけのよい屋外で育てる。地中海原産のオリーブは、これら3つが揃った環境を好みます。過湿を避け、日光をしっかり当てることが管理の基本です。
- 剪定と肥料管理を行うことで美しい樹形を保ちやすい。休眠期の剪定で風通しを確保し、年3回の施肥で生育をサポートすることが、健康的なオリーブを育てるサイクルです。
- 実を楽しみたい場合は別品種の受粉木と低温管理を意識する。オリーブ育て方では、受粉相性のよい品種の組み合わせと、冬の低温経験が花芽形成のカギになります。剪定のしすぎにも注意して、前年枝を適度に残してください。


